□ キタのえべっさん □
恵美寿神は海から蜆川を上がっておいでになり、この地に「商売繁盛」の福をもたらすとされています。鯛と徳利を持ち笑顔で川の水から上がっておられるお姿から「水あげえびす」、さらに橋へと上がりこの地へ来られるお姿から、運気を上げる「上がりえびす」とも呼ばれています。またそのお酒を担がれるお姿から「肝臓が良好で美味しくお酒が頂けます様に」とお参りされる方が多くいらっしゃいます。
□ 女性の美と幸せを願う □
このえびす様の “ 恵美寿 ”は、“ 美しい寿を恵 ” と書き「北新地で働く女性がいつまでも美しく幸せであってほしい」との願いが込められています。さらには水商売の言葉で、素敵な人と出会ったり、寿退社することを「水あげ」と呼び、えびす様が “ 水から上がる ”すなわち “ 水商売から上がれる ” と言われ、「無事に水あげが出来ます様に」と お参りされる方が沢山いらっしゃいます。また、“ 水から ” を “ 自ら ” と掛けて、自分から上がれるということで “ 勝負に勝つ ” 、つまりは次の道も開けて縁起が良いとされています。