□ 情緒ある小道 □
華やかな花街の賑わいを見せていた「蜆川」ですが、明治四十二年の「北の大火」と呼ばれる大火事により、蜆川は焼け跡の瓦礫捨場となりました。その後大正十三年には全てが埋め尽くされ、残念ながら蜆川はその姿を消す事となります。当時の面影を残すこの小道は、南の蜆川に架かる「曾根崎橋」と永楽町を結ぶ「蜆楽筋」(けんらくすじ)として広く知られ、キタのえべっさん「曾根崎恵美寿」が奉られています。情緒あるこの小道は、今では北新地の新たな名所として多くの人に親しまれ、夜の賑わいを見せています。